「ブラック企業」とは、法定されている労働時間の極端な超過や賃金の不払いなどの違法行為、不法行為等、従業員の人権を踏みにじる行為を日常的に行っている、コンプライアンス意識が著しく低い企業のことをいいます。
具体例としては、無給の残業などの不当な労働や極端な長時間労働を強いる、ハラスメント行為が横行している、などが挙げられます。また、そのような行為を行っている社員を放置・黙認している企業も、ブラック企業に含まれます。
そして、ブラック企業には、以下の8つの重要な特徴があります。
①長時間労働
1日あたりの平均労働時間が11時間以上の場合、1か月の平均残業時間が80時間以上ブラック企業にあたるといえます。
②休日が少ない・有給が取れない
暦上では、1年間で120日前後の休日があります。平均的な年間休日数も120日程度のため、年間100日以下の休日の会社は、休日が少ないといえます。そして、年間80日を下回る場合は、月に6日程度、1週間に1日~1.5日しか休めていないことになるため、ブラック企業といえます。また、交渉の余地なく有給を採ることができない場合も、違法行為にあたるため、ブラック企業であるといえます。
③給料が低い・最低賃金を下回っている
労働時間とともにブラック企業の代表的な特徴となるのが、給料の低さです。労働時間に給料が見合っていない場合は、ブラック企業といえます。また、賃金を時給換算して最低賃金を下回る場合は違法となります。
④残業代が出ない
給料が低い理由として、残業代が支払われていないことが多いです。
⑤謎の雇用契約
管理職には労働時間や休日等の規定が適用されないため、一方的に名ばかり管理職にされていたり、変形労働時間制をルール度外視で導入していたりすることが多く行われています。
⑥従業員の入れ替わりが激しい
ブラック企業は従業員を「使い捨て」と思っているため、離職率が高く、不当解雇や退職勧奨も多いです。
⑦セクハラやパワハラが横行している
⑧精神論や「情熱」「やる気」「成長」等の言葉をよく用いる
これらの特徴に当てはまる項目が多いほど、ブラック企業である可能性は高くなります。
もし、自分が働いている企業がブラック企業の疑いがある、企業相手に改善等を促す行動を起こしたい、不払いの残業代等を請求したい、など、ブラック企業に立ち向かいたいと思った場合は、専門家であり労働者の味方である弁護士に相談することをお勧めします。
弁護士法人ウィズは、不当解雇、給料・残業代請求、リストラ、パワハラ・セクハラなど労働問題に関するご相談を承っております。労働問題は、日々の生活に直結する重要な問題です。当事務所の弁護士は、不当な扱いを行う会社に対して、ご依頼主様と一緒に解決していきます。
また、新宿区を拠点に、渋谷区、中野区、杉並区、豊島区、練馬区の法律相談に対応しており、無料相談も実施しております。労働問題でお悩みの際は、当事務所までご相談ください。
ブラック企業とは
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