みなし残業とは、予め決めた分の残業代を基本給に含めるという制度で、一定の残業代を固定して支払う固定残業制度です。
みなし残業制度を採ると、たとえその労働者の実労働時間が、みなし時間(固定残業時間)より短かったとしても、会社は固定残業代として定められた金額を全額支払う必要性があります。
逆に、実労働時間がみなし時間より長かった場合、会社はその超過した時間だけ、別途残業代を支払う必要があります。
このように一見すると、労働者に有利な制度にも思えますが、企業がこの制度を適切に利用していないケースが多々あり、労働者にとって不利な制度となりがちです。
例えば、固定残業代の金額・時間が明確に記載されていないというケースです。例えば、契約書で「基本給:30万円(固定残業代を含む)」という記載は、みなし残業時間とそれに対する固定残業代の額が明確ではないため、みなし残業制度は無効となります。
上記の例で、有効と認められるには、例えば
「基本給:23万円
固定残業代(30時間分):7万円」
というように記載する必要があります。
また、実労働時間がみなし残業時間よりも長かった場合でも、超過分の残業代が支払われないというケースも問題となっています。
会社によっては、「この会社はみなし残業制だから」と言って、あたかも残業代のすべてが基本給に含まれると言う姿勢を取る会社もあります。
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みなし残業とは
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